▲歩く記録 三浦富士・砲台山・武山/横須賀市



雨の翌日、三浦へ。

京急長沢駅から10分ほど歩くと登山口に到着。ゆるやかな、人ひとり通れるくらいの鬱蒼とした細い道が続く。予想通り、足元は前日の雨でだいぶぬかるんでいる。舗装路は陽ざしが暑くてたまらないが、いったん森へ入ると爽やかな空気へと変化する。小虫が飛び、緑濃く、夏の森そのもの。三浦富士まではあっという間で、うす暗い森から一気に視界が開ける。その山頂には富士山をモチーフにした錆びた蝋台とお地蔵様がひっそりとおられる。ここからは海の街が一望できる。

途中、砲台山へ寄り道。その名の通り、大きな砲台の跡地がある。ここは横須賀。暑さが厳しいので早々に武山へと向かう。歩いていると、時折、木々の間からさ~っと海風が流れてくる。街の中にいたら感じることができない何ともいえない清涼感。三浦界隈の山や丘を歩くと、同じような風によく遭遇する。暑くても行きたくなる由の一つかもしれない。


武山へ到着する。ベンチのある一角でお昼休憩。山頂には不動院があり、古くから航海安全の波切不動として知られているらしい。不動院、民家、よく手入れされた竹林とあじさい、照りける太陽の下に静かな午後の風景が広がる。穏やか。


ベンチからは、空と海、畑、街並みの風景を思う存分に楽しむ。一匹のトンビが風にのり、ふわりふわりと旋回している。その姿を眺めているだけで、まるで自分が空を飛んでいるような大らかな気持ちになる。

帰りは武山から津久井浜駅へ下る予定だったが、時間の都合もあり京急竹川バス停へ歩いた。ふと自分たちが歩いた山を見ると、その小ささに驚いた。確かに200mばかりの小さな山ではあるが、森の中を歩いている時はまるでジャングルのような広がりと深さを感じる。それが一度そのものから抜け出すと、途端に小さく見えるのだから不思議だ。渦中にいると必死になることも、ふり返ると何でもないこと、というのは日常でもよくあることだなと思った。

京急長沢駅▶三浦富士▶砲台山▶武山▶京急竹川バス停▶京急横須賀中央駅

山ごはん:今回は3人旅であるので豪華。
     私は初の炊き込みご飯に挑戦(ガパオ飯)!、熱々のチョコパイ、珈琲


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