▲歩く記録 弘法山/秦野市、神奈川県


頭の中がやらなければならないことに支配され、どうにもならなくなる時がある。

そんな時、そうだ、山へ行こうとなる。

月曜日、いつものようにバタバタと朝の支度をしながら、今日の家族のスケジュールと「山へ行きたい気持ち」を天秤にかける。

「あの道を歩きたい」

かなり無理やり「今日は山へ行ってくるから」と家族に宣言をする。案の定、え?と顔をされるも、最後は送りだしてくれることにありがとう。

向かった先は、弘法山。遅出発でもなんなく受け入れてくれる私の裏山。

ひとりが故に歩きはじめはいろいろなことを考えている。家族のこと、自分のこと、夕方のスケジュール、夕飯は何にしよう、次の旅はどこがいいかな……

そんな考え事は、歩き進むにつれ次第に消えていく。整える、というとかっこいいけれど、ただ”目の前にあるものに感動する”という行為に占有されていくイメージが近い。

目の前の小さな自然と対話し、その姿を素直に味わっていると気が付けば、「さ、帰ってお弁当を作ろ」と義務ではなく自然と思えるようになる。できることをやろうと心から思えてくる。

必要以上に無理はしない

自分が今やれることをする

自分の中での(ここ大切)できる限りの力で

前半だいぶゆっくり歩いたせいか、後半は慌ただしく、この日は珈琲もビールもなし。たまにはそんな山もいい。

それでも、感謝をした翌朝には、また些細なことで怒りを撒き散らす自分がいる……。でも、まぁ、いっか。また山へ行き森の中を歩けばいいのだから。

特効薬があるだけで、心に余裕が生まれている。

小田急秦野駅▶︎浅間山▶︎権現山▶︎弘法山▶︎吾妻山▶︎鶴巻温泉駅 ※足湯に入る予定が休館日!

山ごはん:秦野駅改札出口にある小田急OXで調達。ここの品揃えが好き。おにぎり、唐揚げ、種類豊富なフリーズドライスープ、餡子物いろいろ


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